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告白
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昼すぎ、僕は部屋を片付けていた。
夜に備えてだ。
夕方頃に兄ちゃんが帰ってくるから、夕飯は一緒に食べよう。
少しでも疑いを晴らすために。
今日が最後の自傷行為になるように頑張ろう。
今日さえ乗り切れば、明日からは吹っ切れるような気がする。
なんの根拠もないけど・・・
でも、白鷺さんが幸せなら嬉しいという気持ちは嘘じゃない。
じゃあなんでこんなにも苦しいのかな?
幸せになってるのに?
誰と?
諒太さんとだよね。
どうして僕じゃないの?
僕?僕は・・・
・・・・・・・・そうか、
僕、白鷺さんの恋人になりたいんだ。
彼の隣にいるのは僕であってほしいんだ。
ふふ。
ありえなすぎて笑える。
でも、そうか。
そうなんだ。
なんて、欲張りな
なんて、図々しい
なんて、醜い感情なんだ。
僕は腕に巻かれたリストバンドを、強く、強く、握りしめた。
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