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告白 友side
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「とにかく全部話してみ。」
諒太が次を促す。
「えっと・・・それで、俺は大和のこと好きだから、セフレなんかじゃなくて、ちゃんと付き合いたいって思い始めたんだ。でも、それには俺のことを身体の付き合い無しで好きになってもらわないと、と思って・・・。もう、セフレを解消しようって言ったんだ。友達から始める為に。」
「そうですか・・・」
「ちなみにさぁ、それは大和くんに言ったの?友達から始めたい、とか、好きだから、とか。」
「いや、言わないだろ。他に好きな奴いるから困らせちまうし。」
「じゃあ、セフレ解消しようってだけ?」
「うん。」
「いや、ダメだろ、それ。」
「え?何で?」
「理由の説明無かったら、ただ単に縁切りたいっていう風に聞こえる。」
「え・・・」
嘘だろ。
でも、確かにそれ以来大和はいくら誘っても会ってくれなくなった。
そんなバカな・・・
「てゆかさ、俺、こないだ友と一緒にメシ行った時に会ったでしょ、大和くんに。あの時、思ったんだけどさぁ、大和くん他に好きな人いるなら、俺と友が絡むのを見て、なんであんなに動揺してたんだ?」
なんだよ、それ・・・
いや、待て、待て、待て、
何がどうなってる
頭がまとまらない・・・!
「そういや、最初からそうだった・・・。セフレって自分から言いだしたくせに、言った後にやたら哀しそうな顔したり、ベッドで寝るのは拒んだり、一緒に外出るの嫌がったり、他の奴の精液飲んでやれとか言ったり、でも、できない料理をしてくれたり・・・
俺に好きな奴がいると思ってた・・・?
大和じゃない誰かだって・・・?
!!!
だから、諒太と一緒に会った時、おめでとうございます、って言ったのか・・・?
俺、諒太のこと好きだと思われてた?
うえ〜、それは無いわ。」
「こっちこそ無いわ!」
「・・よしっ!俺、大和に告白する!好きだって絶対言う!」
俺が立ち上がると、
「友さん、これ。」
那智が鍵と思しきものを差し出してきた。
「何だ、これは?」
「うちの鍵です。すぐに大和の所に行って下さい。
・・大和、ストレスが強くなると自傷行為が出ます。もう、少し前から既に出てるんです。・・助けてやって下さい、お願いします。」
那智が俺に深く頭を下げる。
「お、おい、止めろよ、那智。でも、いいのか?俺が行って。」
「はい。俺じゃダメだと思うんです。諸悪の根源が行かないと解決しないと思います。」
「しょ、諸悪の根源・・・・・」
「那智くんっ!言い方がえげつないよ!」
まあ、那智だからな!
「那智ありがとな、俺のこと信用してくれて。絶対、大和のこと幸せにしてやっからな!」
そう言って、俺は革命を飛び出した。
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