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告白
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今まさに切ろうという瞬間、
「ワンワンワンワンワンワンワンワンワンワン!」
・・オロチが絶叫してる。
竜巻の声は聞こえないから、大人しくしてるのかな。
気が散るな・・
しばらく様子を見るも、泣き止む様子は無い。
仕方ない。
音楽でも流して鳴き声を遮断しよう。
僕は物置部屋へ、コンポを取りに行った。
すぐには見つからず、ようやく本体を見つけたかと思えば、今度はコードが無く、部屋に戻るまでにはそこそこの時間を要した。
部屋に入ってすぐの所にコンポを設置し、音楽を流す。
「ワンワンワン!」
もっとデカイ音じゃないと・・
「ワン・・・・」
よし、鳴き声は聞こえない。
これで、終わりだ。
今日切れば、明日からはしない。
白鷺さんへの恋心も綺麗サッパリ捨て去るんだ。
涙が溢れてきた。
僕はそれを拭うこともできない。
弱気になるな。
心を強くするんだ。
「忘れたくない・・・」
でも、忘れなきゃ。
こんな不毛な毎日から脱却するんだ。
これ以上家族に迷惑掛けられないし。
さようなら、白鷺さん。
さようなら、僕の初恋・・・
「うっ、グスッ・・白鷺さん、大好きですっ!!」
バタン!
「はぁ、はぁっ、・・大和、それ本当か?」
あれ?
僕、寝てるのかな?
こんな夢を見るなんて・・
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