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濃密
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「・・・ん・・」
パチリと目がさめる。
そこは、いつもの自分の部屋では無く、初めて目覚める場所。
そうだ、ここ白鷺さんちの寝室だ・・
隣には白鷺さんがいる。
僕を抱きしめたまま、寝ている。
「・・夢じゃなかった・・・・」
あまりの嬉しさに涙が出てくる。
グスグスと泣いていると、白鷺さんが身じろぎした。
「・・ん〜、あ、大和、おは・・えっ!ど、どした?!」
白鷺さんがガバッと身を起こす。
「俺、なんかしたか?蹴ったとか?寝言で何か言ってたか?」
慌てる姿が可愛い・・
「ふふ・・違います。夢じゃないから、嬉しくて・・」
「あ、そうなのか。はぁ〜、あせった〜。」
また、ぼふんとベッドに横になる。
僕の目尻を拭いながら、優しく微笑む。
「大和、今日金曜日だけど祝日だから学校休みだろ?」
「はい。」
「月曜日も休みだし、この連休さ、何も用事無かったら月曜までうちに泊まらないか?」
「え・・いいんですか?」
「うん。俺も連休もらってたから。」
「そうなんですね。僕は何も予定ないので、泊まらせてもらえれば嬉しいです。・・あ、でも連休とってたってことは、何かご用事あったんじゃないんですか?」
「あ〜、まぁ・・大したことじゃないし・・」
なんかバツの悪そうな顔をする。
気になる。
「なんですか。答えて下さい。」
「いや、しょーもな
「答えて下さい。」
「ハイ・・・。実はさ、大和と一緒に出掛けたいなって思って休み申請してたんだ。デートに誘おうと思ってて。」
「えっ」
「なんだよ・・お前が聞いたんだろーが。」
予想外の答えが帰ってきて、恥ずかしくなってしまった。
白鷺さんも少し顔が赤い。
きゅ、と白鷺さんのスウェットを握って、
「で、デートはしたいです・・・近く散歩するだけでもいいので・・・」
ちらっと白鷺さんを見ると、ぽかんと口を開けて驚いた顔をしてる。
あ、厚かましかっただろうか・・・?
謝ろうと口を開きかけた時、ぎゅうっと抱きしめられた。
「ヤバイ。めっちゃ好きだわ、大和。」
な、な、な、何を急に・・!
もう胸から響いているドキドキが、どっちのものか分からない。
僕の顔を覗き込み、
「ちょっとだけ、食べさせてよ大和・・・」
そう言って、れろぉ、と僕の唇に舌を入れてきた。
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