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盛る②
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「・・いつの間にか外も暗いですね。」
あのままぼーっと過ごしていたら、あっという間に時間が過ぎた。
今はソファで白鷺さんの足の間に座らされ、後ろから
抱き締められている。
時刻は17時を指している。
お昼もお菓子をつまんだぐらいでちゃんと食べてない。
ちょっとお腹空いてきたかな。
腰も随分痛みが和らいできたから歩けそうだ。
「白鷺さん、今日は僕が夕飯作りますよ。」
「んー?もうそんな時間?早えな。」
「あっという間、ですね・・」
「んー・・・明日、来て欲しくねぇな・・・。」
僕と同じこと考えてくれてたんだ・・嬉しい。
「また、泊まりに来たいです。」
「あ?そんなの・・あ、そーだ。」
白鷺さんはどこかの部屋に走って行って、すぐに戻ってきた。
今度はソファで隣に座り、
「はい、大和。いつでも来ていいからな。俺が居ない時も入ってろよ。」
そう言って、柴犬のキーホルダーにつけられた鍵を渡された。
「え・・これ、合鍵・・。」
「うん。俺、初めて合鍵とか作っちゃったよ。いつか大和に渡そうと思って。受け取ってくれる?」
「はいっ!あの、ありがとうございますっ!僕、すっごく嬉しいですっっ!えへへ。」
嬉しい、嬉しい、嬉しいっ!
こんなに嬉しいの、産まれて初めてだ!
僕はきっと今、みっともないぐらいにニヤけてるだろう。
「・・大和、ごめんな」
ん?
何が?
てゆか、このやりとり、つい最近もあったような?
なんだっけ?
色々考えている間に僕はソファに押し倒された。
「わっ!え?あの、しら・・んむっ!」
デジャブ!
これ、今朝もじゃない?
今が夢?
今朝が夢?
「んっ、はうっ・・あ、あ・・」
現実だった。
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