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恐怖
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「またですか?」
僕は今、職員室で委員会の先生と話をしている。
「そう言うな。仕方ないだろう。」
そう、仕方ないのは分かってる。
でも多すぎるんだよ、転校生が。
今月に入って、もう5人目だ。
僕の委員は、転入生のサポートだ。
慣れない彼らをフォローしなくちゃいけない。
その業務は幅が広く、日々の学校生活の相談から、
クラスメイトとの関係、部活動の紹介など。
本当に身の回りのことをお世話しなければならないんだ。
中には転校に慣れていて、あまりこちらの手を必要と
しない人もいるけど、大概の人は最初は校内の案内から
始まり、細々したことを手伝わないといけない。
委員会の子によれば、あまりに甲斐甲斐しくお世話を
してしまい、恋心だと勘違いさせたこともあるらしい。
まぁ、ともかく、さっさと学校に慣れてもらえばいいんだけど。
先生から渡されたプロフィール票をほとんど見ずに、
相談室で待っていた。そこに転校生が来るらしい。
校内を案内して、クラスに連れて行き・・・・、
今日のスケジュールを考えていると、ガラッと相談室の
扉が開いた。
「おぉ、真田。来たぞー。」
「先生、遅いです。」
そう言いながら顔を上げると・・・・、
『サナダムシ!!』
『汚ねぇ!コイツ便所の床舐めたぜ!便所虫だ!』
『泥棒するなんて、人間のクズだな!死ねよ!』
「こちらが転校生の本多勇希だ。」
そこには、僕を虐めた奴がいた。
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