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恐怖 友side
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その後の俺の訓練は、なかなかにスパルタだった。
最後のお宅での訓練を終わらせ、急いで自宅へ向かう。
途中、那智にもラインを入れると、
俺の家に行くと返信があった。
車を駐車場に停めて、走って部屋まで辿り着く。
玄関をガチャガチャと開け、
「大和っ!帰ったぞっっ!!大和っ!」
ドタドタとリビングに入る。いない。
ダイニングにもいない。
寝室のドアを開けると、ベッドの掛け布団がこんもり
膨らんでいた。
「大和・・・・」
声をかけると、こんもりがビクッと揺れる。
ベッドに座って、こんもりを撫でる。
「俺だよ、ただいま。不安だったろ、もう大丈夫だからな。」
そうして、こんもりを抱きしめる。
すると、カタカタと、震えている。
抱きしめながら、背中を撫でる。
30分程たっただろうか、大和が布団からそっと顔を出した。
泣き続けていたのか、目が赤く腫れあがっている。
「大和。おかえり。」
俺がそう声をかけると、大和の目にみるみる涙が溢れる。
「ぼ、僕・・ごめんなさ、い、心配、かけて・・・」
「いいよ。お前にされるなら、嬉しいから。頼ってくれて、ありがとな。」
「ゆ、友さ・・・うっ・・・ううっ・・!」
大和は大粒の涙を流す。
何があったかなんて、とても聞けないな。
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