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恐怖 友side
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「大和・・・?」
「急に来て、こんな話も突然すみません。私は、那智くんの友人で白鷺友と申します。ーそして、大和くんと・・お付き合いさせて頂いております。」
「お付き合い・・?えっ?それは、友人的な?それとも恋愛的な?」
「大和くんとは、恋人としてお付き合いさせて頂いております。」
「えっ!」
するとお袋さんは急に立ち上がり、スマホを操作する。
何?
何やってんだ?
カチカチと操作すると、戻って来た。
「ごめんなさいね!はい、続きをお願いします!」
「あっ、はい・・。あの、本日私の所に大和くんから連絡があって・・・・」
俺は那智と一緒に、大和から聞いたことを伝えた。
『本多』という名前を聞くと、お袋さんも眉をひそめた。
やはり過去、相当虐められたんだな。
「そうなの・・・そんなことが・・・」
「はい。それで、大和くんをしばらくうちでお預かりさせていただきたいのですが。」
「大和を、白鷺さんの所に・・・?」
急に来た恋人を名乗る男に預けるとか、ぶっちゃけ無理が
あるけど、俺は引くわけにはいかない。
「はい。私は
「うん、じゃ、よろしくお願いしますね。那智、大和の服とか教科書とか用意して。」
「うん、分かった。」
えっ!?
アッサリしすぎじゃね?
「あ、あの・・自分から言っておいてなんですが、本当によろしいんでしょうか?」
「白鷺さん。大和はね、自分からSOSが出せない子なの。そんなあの子が、『助けて』って言ったんでしょ?親でも兄弟でもない、貴方に。そんな貴方を信用しない理由がありません。手のかかる次男ですが、どうぞ今後ともよろしくお願い致します。」
そして、お袋さんは深く、深く頭を下げた。
「こ、こちらこそ、よろしくお願い致します!」
俺もそれ以上に深く頭を下げた。
「・・何してんの?お辞儀大会?」
那智が戻ってきた。
コイツ、本当にアホだよなぁ・・・。
「何言ってんの、那智!さ、荷物まとめましょ。白鷺さん、座って待っててね。」
そう言って那智とお袋さんは大和の荷造りをする。
俺は、アッサリと認められたことに、少し驚いたが、
それ以上にホッとしていた。
すると向こうの部屋から、2人の話し声が聞こえる。
「母さん、大和のこと友さんに預けるの、よく快諾したな。」
「うん、だって白鷺さん、すごくイケメンだから。」
えっ!?
そこ!?
俺、顔で勝ち取ったの!?
誠実さじゃなくて!?
ホント、那智は母親似なんだな・・・
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