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貴方と、共に 友side
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「僕、明日から学校行きます。」
コトが終わり、シャワーも浴びて再びベッドにはいると、
大和は突然そう言った。
「えっ!?明日!?だ、大丈夫か?あと1日ぐらい休んでも・・・」
「いえ、行きます。明日行っても、明後日行っても同じことだから。」
思い立ったら、結構ぶっ飛ばすよな、大和は。
そういう所は兄弟だな。
「いつでも連絡してこいよ。」
「はい。ありがとうございます。」
そう言って笑う大和は、晴れ晴れとした表情を見せた。
次の日、朝食は馬力が出るように、和食にした。
大和はモリモリと食べる。
ザ・男子高校生って感じの量。
デザートには大和の好きなシュークリームを用意した。
朝からシュークリームとか、見ただけで吐きそうだけど。
若さだな・・・。
出すもの、出すものを気持ちいいほどに食ってくれる。
「ふぅ、お腹いっぱい」
「ホントにな・・・」
大和はテキパキと準備をすすめ、何だか俺がハラハラしてしまう。
学校まで送ると言ったが、過保護だと言って断られた。
玄関まで見送りに行く。
「何かあったら連絡しろよ。」
「はい。・・友さん。」
「ん?」
大和がぎゅっと抱きついてきた。
俺も力一杯抱きしめ返す。
「僕、大丈夫ですよね・・?」
「お前は真田の次男坊だぞ。大丈夫に決まってんだろ。」
「真田の・・・ふふ、そうですね。頑張ってきます。」
いってきます、と、大和は行ってしまった。
俺は大和のお袋さんに今日のことを連絡し、
自分の会社にも欠勤の旨を伝えた。
やっぱり少し過保護なのかもしれないな、と自嘲した。
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