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秋月を笑わせ隊 その3
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待ちに待った昼休み。
楽しみすぎてあんまり授業に集中出来なかった。
「戸倉ぁー!購買行かねー?」
「悪い!俺ちょっと部長としての職務と義務があるから行ってくる!」
「はぁ?」
「ほっとけ。変人部の部長だから」
クラスメイトの誘いを断り一年二組へダッシュ。
「戸倉!!廊下走るな!!」
「あっ速水監督!俺部長でよかったです!」
「何の話だ!!せめてエアハードリングやめろ!!また変に思われるから!!」
「はい!」
さぁ、一年生の階には来たがどうしよう。
まだ隊員達の姿はない。
隊員達の本領発揮を見る為に俺がここにいると知られたくはない。
とりあえず秋月の様子をチェック。
ってなんだあれ…
一年二組の前に人だかりが…
「どこ?!どこにいるの?!」
「いた!窓際の最前列!」
「やだ本当にかっこいい!」
なるほど…
秋月を見に来てるという訳か…
まぁあの容姿じゃ仕方ないか…
「……あの…戸倉さん…?」
「お!吉岡!昼休みだな!」
「はい…何してるんですか…?」
「部長としての職務と義務の執行中だ!」
「はぁ…」
「どうだ学校楽しいか?部活は楽しいか?」
「はい!それはもちろん!」
「よかった!これからも仲良く楽しくいこう!」
「はい!ではまた!」
「おう!ちゃんとメシ食えよ!」
「はい!」
一年二組の教室内をチラリ。
お、秋月は誰かと弁当食ってる。
友達いるんだ良かった。
つーか部活ん時よりリラックスしてる感じ?
まぁあんだけ隊員達がグイグイ来ればそうもなるか。
つーかこのクラス変www
弁当食いながらみんな秋月見てるwww
そんで秋月も変www
視線に一切気づいてないwww
秋月を取り巻く環境が面白すぎるwww
おっといけないいけない。
ここにいたら隊員達に見つかってしまう。
とりあえず少し離れた窓際にさり気なく立っててみるか。
「いやちょっとなにやってるんすか?!」
これは岡田の声。
どうした。
我が陸上部員に害を成すものは許さぬ。
と思ったが、目に飛び込んできたまさかの光景にフリーズしてしまった。
「だから秋月笑わせに行くんだってば」
「ちょっと待ってください!これで秋月が笑うと思います?!」
こちらへ向かって来ようとしている瀬川の腕を岡田が引いてる。
そして腕を引かれた瀬川は、なぜかド派手に
Happybirthday!!
とデザインされたメガネをしてる。
ダメだwww
腹痛てぇwww
「えっ…?一人で静かに爆笑してるこの人誰…?一年生じゃないよな…」
「あ、俺見た事ある…確か陸上部の部長…」
バカだwww
一周まわって愛しいwww
「待ってください瀬川さん!!て山梨さん?!」
「ん?」
「ん?じゃないですよ!何しようとしてるんですか?!」
「秋月笑わせようと」
「そこじゃないです!馬被るんですか?!」
「100均で買った」
「100均すげぇ!って違う!緒方さんも?!」
「俺も馬!」
「なんでそんなに嬉しそうなんですか!」
やべぇwww
マジで腹筋崩壊するwww
「岡田落ち着け」
渡辺が落ち着けwww
そのピンクのレスラーマスク被る気かwww
「これだけじゃない。まだ他にも小道具用意してるんだ」
マジかよwww
「なぁこれさ、誰が一番秋月笑わせられるか勝負しねぇ?」
いいぞ井上やれやれwww
「よし行くか」
「田沼さん!ここで被らないでください!」
田沼は青のレスラーマスクwww
「あっ沖村!!ちょっと来て助けて!!」
「ん?えっ?!なにこれ怖い!!」
「先輩!!陸上部の二年生達だから!!」
「えっ?!皆さんなにしてるんですか?!」
「秋月笑わせに行く!」
「えっ?!この馬誰?!」
「山梨さん!」
「いや俺はここだ」
「じゃあ緒方さん!」
「待って色々よく分かんない!!」
でしょうねwww
「ちょっと待ってください!!ほんとに待ってください!!このまま教室に乗り込んだら秋月の立場が危うくなるんで!!」
おー、岡田は友達思いだな。
「なんで?」
井上は黄色のレスラーマスクなの?!www
最近の100均マジですげぇwww
「……それもそうか」
「じゃあやっぱ部活の時にする?」
山梨と緒方は馬脱げよwww
絵面がwww
絵面がヤバすぎるwww
「せめて部室でお願いします!!」
「岡田がここまで言うなら仕方ないな…戻るか」
渡辺www
なんで去り際になってマスク被るんだよwww
こいつらやべぇwww
「はー…クソ笑った…俺あいつら大好きだ…」
教室に戻り弁当を平らげても笑いが収まらん。
「おい戸倉…さっき購買で陸上部がやべぇって騒ぎになってたぞ…?」
「二年がな!隊員だから!」
「いやお前もだよ…またエアハードリングしてたって…?」
「一年にハードル専攻の大塚ってのが入ってきてさ!なかなかセンス良くて!気合い入れないと!」
「いや一年が入って来る前からやってただろ…?」
「ワクワクが止まんねー!」
「なに言ってんのか分かんねぇー…」
「変人部の部長だからな…」
まだ他にも小道具あるって言ってたな。
午後練めっちゃ楽しみなんだけど。
「失礼しまーす!戸倉さーん!」
お、この声は緒方隊員。
「なんだ?どうした?」
「戸倉さんも秋月が笑ってんの見たいって言ってましたよね?」
「言ったな」
でも今は頑張ってるお前らを見る方が楽しい。
「小道具多めに買って来たんで一緒に笑わせませんか?」
まさかの入隊のお誘いwww
「いや、俺はお前らがやり過ぎないように見守らないと」
既にやり過ぎてるけどなww
つーかやるより見てる方がおもろいもんwww
「そっかぁ…これ戸倉さんに似合うと思ったのに…」
「これってそれ?!」
「はい!」
ちょんまげのヅラ!!
「これも100均?!」
「はい!ちょっと被ってみません?」
「みません!100均すげぇなおい!」
「選びきれないくらい色んなのありましたよ!じゃあ瀬川にでも被ってもらうか!」
さすがに瀬川は被らねぇだろwww
いや今の瀬川ならやるかもwww
「ではまた午後練で!」
「おー」
緒方隊員は黙って高跳びやってればかっこいいんだけどなー。
その実アホの子www
「おい戸倉!今廊下でお前んとこの緒方とすれ違ったんだけど!ちょんまげのヅラ被って走ってたぞ!」
「マジか!!」
自分で被っちゃったwww
残念イケメンwww
あーマジで午後練楽しみ!
さてさて、いつも以上に体力使いそうだし午後練まで寝るか!
つづく
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