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『…神様、ソラオじゃないけど過保護過ぎだと思う』
「獅子舞もそう思うのか。でも仕方が無いだろう?狛藤は大切にしたいんだから」
『くぅ』
神様は狛藤の頭を優しく撫でる。
『神様、例えばこの先に人間との戦いになったならば狛藤は』
「狛藤は戦わせない。戦で失うかも知れないんだから」
『ならば』
「獅子舞は私と共に戦ってくれるか?」
『……神様を護るのが狛犬の勤め。神様が戦うのであれば、共に戦います』
獅子舞は頭を下げた。
そんな重い空気の中、水を汲みに行ったソラオが戻ってきた。
『なにしとん?』
「なんでも無いよ。それよりも水早く」
『はいな』
水の入ったバケツを神様の前に置くソラオ。
「よしよし、狛藤綺麗にしてあげるよ。白い毛が綺麗だねぇ」
『くぅっ』
『神様は狛藤の白い毛が好きなん?』
「ん?白だから汚れが目立つし、綺麗にしたくなるだろ?」
『…神様は俺らの事あんまり好きちゃうみたいやな、獅子舞?』
ソラオは伏せている獅子舞に声を掛けた。
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