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アスマの逃げた先は匡灯の布団の中でした。
水が怖くて獅子狛犬の姿で震えていました。
「アスマさん」
「アスマどうしたんだ?」
『お水こわい!』
「?ランドウ、アスマは水が苦手なのか?」
「いいえ、降ってくる雨を嬉しそうに駆け回れるので水は苦手ではないと思います」
「では、アスマはなにに怯えているんだ?」
「…アスマさんどうしてなんですか?」
『水たくさんあった!』
「水ではなく、あれはお湯だ」
『水たくさんあるのこわい!』
「水がたくさんあるのが怖いんですか?」
「……」
『こわい!おふろ行かない!』
頑なにいやいやと、頭を横に降る獅子狛犬のアスマ。
ランドウは困った表情を浮かべていた。
そこで匡灯が口を開く。
「アスマ、風呂は怖い場所ではない。とても心地の良い場所だ」
『……』
「アスマにも気に入ってもらいたい」
「匡灯様?」
匡灯は自室にある机の上に置かれていたゴムボールを取り、アスマに見せた。
「これを持って風呂に行こう。きっと楽しいぞ?」
『……うん』
こうして、アスマはお風呂でオモチャを得て恐怖を克服し入れるようになったのだった。
end
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