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雪を盆へと移し終えた藤子はソレを持って屋敷へと戻った。
「藤子様、なにをお持ちですか?」
「あ、ヤッコ!雪ですよ!お父様とお母様に見せに行くのです!」
「それはそれは、旦那様も奥様も喜びになるでしょうね。気をつけて運んでくださいね?」
「はーい!」
藤子は当主と奥方のところへと急いだ。
「お父様、お母様!見てください!雪を取ってきました!」
「藤子、外へと出たのか?外は寒いだろう?」
「寒かったけれど平気です!綺麗な雪も見れましたし、お父様とお母様に見せる雪も取ってこれましたから」
「…そうか。藤子はいい子だね」
当主は藤子の頭を撫でる。
「お父様、お母様は起きられませんね?」
「母は、身体が寒さに耐えられなくて、春まで目を覚まさないよ。でも大丈夫、私は藤子を見ているからね?」
当主は藤子を抱き寄せ、頭を優しく撫でてあげた。
藤子もそれが嬉しくて、気持ち良さそうに目を細めていた。
「春になったらまたいっぱい遊ぼう藤子」
「はい、お父様♪」
藤子は笑顔で当主に返事をした。
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