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「僕、昔に死んだ人間だよ?それでも居ても良いなんてマスダマサヒは変わってるね」
「…俺に害が無ければ、俺は相手にしないだけだ」
「うん。マスダマサヒは本当に優しい人だよ。だからこの学校に居る幽霊や妖怪はマスダマサヒが大好きだからなにもしないんだろうね」
「?そうなのか?俺に退治されたくないからなにもしないのではないのか?」
「まぁ、それは置いといて。僕はやっぱり行くよ」
「…ここに住むというのは」
「うぅん。僕は成仏するんだ」
「?」
「そしたら、今度は生きて生身でマスダマサヒに会いたいんだ」
「……そうか。生まれ変わることにするのか」
「うん!ありがとうマスダマサヒ♪またいつか!」
「あぁ、またいつか…」
匡灯の目の前には誰も居ない。ただ匡灯だけが、そこに居た。
──匡灯は組織に報告をした。操る者は消えたと。
「匡灯が消したんじゃ無いんだね」
「あぁ。自主的に消えた」
「まぁ、結果的に居なくなったなら良かった。上にはそう報告しておくよ」
「これで終わりだな。俺は帰る」
匡灯はその場を後にして自宅へと帰って行った。
その場に残った男がニヒルに笑顔を浮かべているとも気付かずに。
end
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