アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
4
-
神様に育ててもらった雛鳥は、やがて大きく成長した。
「ソラオ!ほら飛ぶんだ!羽を広げて!」
『…かみさま…』
雛鳥の名前はソラオと名付けられ、今日まで育て上げたが神様も獅子舞も空を飛ぶことは出来ないためにソラオは飛ぶことが出来ないでいた。
「ソラオ!お前は地を歩く獣じゃないんだ!飛ぶんだよ!」
『…たかいよ…』
「鳥なんだから飛べるはずだ!」
『ソラオ、木の枝を足で蹴って飛ぶんだ!』
『おちたらイタいよ!』
「飛べ!ソラオ!」
『……っ!』
ソラオは意を決して空へ飛んだ。
そして、ソラオは空を自由に飛ぶことが可能になったのだった。
「巣立ちの時だね…」
『神様泣いているんですか?』
「泣いてない!ソラオの門出だ、笑って見送らなきゃ。またなぁ!ソラオ!」
『……』
ソラオはそのまま、空を飛んで行った。
九十九はしばらく笑顔だったが、獅子舞の身体に顔を埋めた。
『神様?』
「しばらくは、こうさせてよ…」
『……気の済むまで、どうぞ』
九十九と獅子舞が育てた雛鳥のソラオはやがて成鳥になりまた雛を産む。
.
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
83 / 154