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眞宵と繰威
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これは匡灯がソラオが閉じ込められている鳥籠を持って眞宵と繰威と離れたふたりの少しのやり取りである。
「ソラくん、怪我とか無いとええなぁ」
「……」
「なぁ?クルくん?」
「え、あ。そうだね。眞宵は妖見えないんじゃなかった?」
「見えませんえ。けどな、妖側がウチに見せてくれはったら見えますえ」
「そういうものなんだ?」
「父が見える人やから、見えると思います」
「そう」
繰威は眞宵との会話をおざなりにして匡灯が歩いて行った方を眺めていた。
「クルくんは匡くんがほんまに好きなんやね」
「!眞宵、ここでそういう事言わないで!」
「どないして?ここに居てはる人みんなが周知だと思いますえ?」
「…匡灯に知られちゃう」
「匡くんに知られたくないん?」
「だって、匡灯は優しいから知ったら僕に気を使うかもしれない。僕は匡灯にそうなって欲しくない」
「難しいんやね」
「……。眞宵にも好きな人が出来たら僕の気持ちも解るよ」
「好きな人なぁ」
眞宵は笑顔を繰威に見せる。
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