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「避けたモノは、それ程の力があるって事。俺には退治することは出来ないが、それよりも強い式神ならば…」
匡灯は阿像を見詰めた。
「吽像、阿像、俺の式神になってくれるんだよな」
「…はい」
弱々しく吽像が頷く。
「阿像、哀しまなくて良い。お前の敵は俺の敵だ」
「!」
匡灯は暴れる阿像の腕を掴んで阿像の動きを止めた。
「阿像、吽像。今から俺の式神だ」
「……」
『マサヒ、どうして…。ワタシ達はマサヒの役に立つのに』
「役に立つだけじゃ、ダメなんだよ。阿像!燃やし尽くせ!」
「ガァッ!」
匡灯の式神となった、阿像は炎を身に纏い、妖達を一掃した。
辺りには妖達が居なくなった頃、パタリと倒れる匡灯と阿像が居た。
「疲れた…」
「俺燃えた?」
「燃えてましたね」
「!吽像!無事!?生きてる!?」
ガバリと起き上がり吽像の身体を調べる阿像。
「平気ですよ。式神としてなった瞬間、傷が癒えましたから」
「?なんで?」
「俺の力を注いだから…。阿像の燃やす力も俺の力の現れだ」
「…そっか!」
笑顔を匡灯に見せる阿像。
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