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匡灯と繰威
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「匡灯」
「なんだ?繰威」
匡灯と繰威は幼なじみという間柄の他に別の関係もあった。
これは、匡灯が式神を持つ前のお話である。
「…匡灯も、式神を持った方がいいだろうって上から言われたんだけど」
「何度言われても俺はそんなもの持つ気はない。お前も解っているだろう?」
「…解ってるよ。匡灯が式神を持ちたくない理由も…」
「繰威、それを他言したら俺はお前を赦さないからな?」
「…い、言わないよ!匡灯の不利になるような事は絶対に誰にも言わない!僕は匡灯の味方だよ!」
匡灯に睨まれた繰威は一瞬だけ怯むが言葉を続けた。
「話はそれだけか?」
「ねぇ、匡灯。匡灯には…」
「なんだ?」
「……なんでもない。そうだ!これからどこかに行こうよ!」
「なに?」
「匡灯も年相応な遊びをしてもいいと思うの!」
「…老けていると言いたいのか?」
「え!?匡灯は年相応だと思ってたの!?」
「……」
匡灯は軽くショックを受け口を閉じた。
そんな匡灯に繰威は口角を上げた。
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