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「おぉ!狛藤!こんなところで狛藤に会えるなんて…」
「狛藤?おじいさん狛藤っていうのはこの吽像のことかな?」
神様は吽像狛犬の前で手をすり合わせて居る老人に話し掛ける。
しかし、老人も神様が見えないので対話にはならない。
「わしの故郷の守護として活躍していた狛藤。ここで新たな狛犬として生活することになったのか」
「吽像が活躍していたってどういうこと?石像は動いたりしない…よね?」
「片方は、違うんじゃな…。そうだな。あれは朽ちて無くなってしもうたからな」
「そうか…。だからこの吽像は少しだけ悲しそうな表情なんだね」
「狛藤を見れて良かった。また来るよ」
「今度は参拝者として来て下さいね」
神様は老人を見送った。
その後に、吽像を見た。
「活躍していたってことは、動けていたということ…。キミが元居た神は力が強かったんだろうね」
神様はとあることを思い付いた。
「よし!やってみよう!」
神様は獅子狛犬の阿像と吽像に力を注ぎはじめた。
それから、幾月が経った頃。
阿像アスマと吽像ランドウは生まれた。
end
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