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変わった人間
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━━これは、匡灯がまだ獅子狛犬と出会う前のお話。
神様が居た神社に一人の人間がやって来ました。
「神社か…、ぼろいね」
人間は神社の敷地内を散策しはじめた。
そこにはかつて神様が居たが、今は居ない神社。
しかし、獅子狛犬の像は存在していたので妖に荒らされることはなく澄んでいた。
まぁ、この人間には妖など見えないし感じることも出来ないので意味はない。
「…ふむ。獅子が可愛いかな?」
『カワイイってなに?』
阿像は石像のまま話し掛けるが、人間には聞こえない。
「これが生きていたら、私のペットにするのに、実に残念だ」
『ペットってなに?』
阿像は気になったことを聞くが、人間には聞こえていないので、返事など返っては来ない。
そうして、人間はいくつか阿像の写真を撮り神社を後にした。
それを見送る2体の阿吽像は獣の姿に変わった。
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