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獣の姿の阿像が吽像に元気に話し掛けた。
『カワイイってなに?ペットってなに!』
『カワイイは褒め言葉で、ペットはえーと…犬さんや猫さんみたいな感じでしょうか?』
『それ良いこと?』
『…どうなんでしょう?オレ達は基本的にお腹は減りませんし、敢えて言うならオレ達は神様のペットと言うことでしょうか?』
『そうなの?』
『たぶん…。オレもよく解らないので追求しないでください』
吽像は困った表情を浮かべた。
『また来るかなあの人!』
『…阿像を気に入っていたようですし、来ると思いますよ』
『なんであの人、吽像は見なかったのかな?』
『…狛犬には興味が無いのでしょう』
『?俺は吽像のもふもふに興味あるよ!』
『え?わっ!?ちょっ、やっ!そこを触らないでくださ…、んっ…』
『吽像のもふもふ気持ちーよ!』
神様が居なくなってからだいぶ経った今でも2体の獅子狛犬は仲良く暮らしていました。
『はぁ…はぁ…』
『吽像?』
『疲れました…』
『俺まだ遊べるよ!』
『アスマさんは元気ですね…』
吽像はまだ元気な阿像に少し羨ましいと思っていた。
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