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妖をいいように扱い、祓う。そんな組織に属している両親のせいで息子の俺も借り出される。
そして、今回は上層部の七と繰威との仕事だ。
「仕事と言う単語は使うんじゃないよ」
「は?」
「お手伝い。これなら問題はない!」
七は本当になにを言っているのか理解できない。
「あと、給料ではない駄賃だ。いいか?」
「……」
「うん」
「繰威は可愛いなぁ~♪」
「さっさと現場に案内しろ、七」
「なんだよ?繰威取られてヤキモチ?」
「えっ?」
「焼き餅などどこにある?」
「だよねー、匡灯だものね」
「?」
「さてさて、ここが依頼の現場だ」
七が案内した場所はなんてことない、旅館だった。
「七?」
「そう睨むなって。匡灯なら、渦巻く妖気が解るだろう?」
「なんにも感じないが?」
「繰威は?」
「僕も、感じない…」
「……フッ。ふたりともまだまだだな」
「で、七なら解るんだろう?さっさと案内をしろ」
「チェックインしてこよう♪」
「あ、おい!」
「…泊まるの?」
「……」
繰威を見ると、不安そうな表情をしていた。
この先が不安なのは俺も同じだ。
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