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露天風呂、旅館料理を堪能した七と繰威は満足そうにしていた。
「匡灯は満足してないの?」
「化け物を退治しに来たんだ、遊んでいる場合ではない」
「匡灯は子供っぽいところが無いよね」
「煩い。井戸に先に行くぞ」
七と繰威を置いて、俺は部屋を出て旅館の中庭にある井戸を目指した。
明るかった昼間とは違い、夜の旅館の廊下に違和感を覚えた。
「こんなだったか?まぁいい」
俺は急いで井戸へと足を向かわせようとしたが、足をなにかに引っ掛け廊下に倒れた。
「?一体なにに…!」
なにかを見た俺の目の前には白骨化した人骨があった。
「朝には無かった…」
「匡灯!」
「繰威?」
「匡灯、だいじょう……きゃあっ」
「繰威の悲鳴女子か」
「七!匡灯の足元に!」
「人骨だね」
七は繰威と違い落ち着いていた。
七はこの異変を知っていそうだ。
「七、説明を──」
バンッ!
「!」
「きゃあっ!」
「井戸の化け物がおいでなさったよ?」
旅館の廊下の大きな窓ガラスを井戸の化け物が叩く。
今にも割れそうな窓ガラスで化け物が入って来そうだ。
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