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―マンションの前…あいつは居ない日が続く。
…さすがに諦めたのだろう。
…はああぁ…。
なんで…寂しいなんて思っているんだろう…。
…いつもいる奴…苛つく奴が居なかったせいだ。
いずれは、慣れる。
鍵を開ける。
ちり…ちりんと音が鳴る。
いつもの情景― 。
――― !
思わず…声を上げそうになった…。
鈴が…いた…。
いつも、治療しているソファーで…。
俺が帰って来た事にも気付かず、すやすやと寝息を立てて…。
…そういえば…あいつ ここの合鍵、持っていたな…。
よく見ると…合鍵握り締めて眠ってる…。
起こそうと思って…止めた。
顔色が、凄く悪い…。
もう、何日も眠っていないようだ。
―― 眠れない…。
と、鈴が言っていた事を思い出す。
なのに、俺の家では眠っていた。
眠れたじゃないかと、俺が言った時は、首を傾げていた。本人にもわからないのだろう…。
今回も…。
…また、眠っているじゃないか…。
おまえ…。
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