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堕ちていく
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石田に連れられてジムを出た。
どこに行くんだろう・・・。
知らない奴についていくなんて、今時子どもでもしないのに・・・
正直不本意だったが、あの場であれ以上抵抗するのは無駄な気がして、ついてきてしまった。
しばらく黙って歩いていると、俺の少し前を歩いていた石田が話しかけてきた。
「なあ、お前ってさ、花屋で働いてるだろ。」
「っ・・・!」
コイツ、なんでそれを知って・・・!?
「俺、よくあの店がある通りを通るんだ。ウインドガラスから中が少し見えてさ、可愛い店員さんがいるなー、と思って。一度花を買いに中に入った事もあるしな」
ーーー覚えていなかった。
俺が働いているのは比較的小さめの店だが、正直、毎日訪れる様々な客の顔なんて、常連さんでもない限り覚えていない。
「それでさ、お前を俺のモノにしたいと思ったわけ。ジムで会えた時は運命かと思ったよ。」
石田はそう言って少し笑った。
「・・・。」
いつの間にか見られて、気に入られていたなんて。
誰かに好かれる幸福感と最初の印象がセクハラ野郎だった嫌悪感が入り混じって、複雑な気分になる。
「あ、ココだ。ほら、こっち。」
俺たちが辿り着いたのは・・・綺麗な外装の、ラブホテルだった。
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