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「お疲れ様です。」
「瀬良ー待ってたぞ。どうだった?」
「いままとめて資料あげるんで待ってください。」
デスクに腰掛け、ボイスメモを録音していたものを再び聞く。
目を閉じて改めてあの光景、あの顔を
思い出してゆっくり聞いていく。
こうするとあの時感じなかった家族の
心情が見えてくる。
完全にあの一家は大事な樹くんを
もう1度立ち直って欲しいと望んでる。
父親の良さんも、放っていたのでは
なく仕事で会話できていなかった。
母親は唯一のメールを頼りに戻って
欲しいと願ってる
兄の奏さんは…。
何を考えてるかわからない。
ただ同じような匂いがする。
勘だけど。
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