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2-11
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翌日から仕事は忙しくなり、樹くんの他にも
3件の依頼を抱えることになってしまい
休みがろくに取れなくなっていった。
樹くんはあれから奏さんの友達って言うことで
何度かお邪魔して日々の動向を伺ってる。
陸斗は平日大学でそのあとバイトをして
夜飯を作って俺の帰りを待っていてくれる。
家に誰もいないっていう寂しさからは
解放されたけど全然帰れてない。
「瀬良ー!」
事務所で書類を整理してると高橋さんに
呼ばれた。
「なんでしょうか。」
「立花さんとこどうだ?」
「未だに部屋にひきこもったままです。
ただ俺が帰るときいつも窓から視線を
感じるんですよね。
俺のこと見てるのかなって。」
「瀬良のこと、気になるのかもな。」
「気になる?」
「あ。どういう人なんだろって意味で。
いきなり兄貴の友達頻繁にくるようになって」
「さぁどうなんでしょうね。」
「まぁ頑張ってくれ。
もう1件追加依頼きそうだから早めに
片付けろよ」
俺のこと気になる、か。
とりあえず今日はもう全ての業務を終わらせた
から家に帰ろう。
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