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こんなこと思ってるとは気付かない俺は
まんまと左手の薬指に指輪をつけた。
ショッピングモールから帰って急いで会社に
連絡をして明日休みをもらった。
俺から陸斗への誕生日プレゼントとケーキ
を買うため。
もう20か。
酒も解禁だから買ってあげよう。
何をするか考え翌日ショッピングモールへ
1人で向かった。
-…プレゼントも買ったしあとはケーキ
だけか。
ケーキ屋さんへ入りどれがいいか悩んでいると
声をかけられた。
「お客様、記念日のケーキですか?」
綺麗めなお姉さんの店員さん。
「記念日…?」
「あっ違いますか?てっきり…」
と言って左手の薬指を指さしてくる。
「あっいや…誕生日ケーキです」
弟おそろいですなんて言えるわけもなく
普通に返した。
っていうかなんでここに指輪してるだけで
記念日になるんだ?
「それではこちらが可愛いかと!」
店員さんが出してきたのは可愛らしいショートケーキ。
「うーん…いいですね、それ。」
「可愛くて人気なんですよ♪
女性のお客様に気に入っていただけてます!」
「じゃあそれで。」
ネームプレートに名前は書いてもらわず
happy birth dayだけ書いてもらい、
ロウソクを2本もらった。
「お幸せに♪」
最後にそう声をかけられ、何言ってんだ
この人と思いつつ店を後にした。
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