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「いいよ。行ってきな」
「いいんですか?寂しくないですか?」
「あのなぁ…俺も後で行くから」
「じゃあ行ってきます!」
おじさんの後ろを付いてひょこひょこと
外へ向かって行った。
「ごめんなさいね、うちの人絵好きな人くると
いつもああなのよ。」
「大丈夫ですよ。それよりこの絵おじさんが
描いてたんですね。」
「美術館に出典したこともあるのよ。」
「そうなんですね。」
「はい、エスプレッソ。
ところであの子は壱人くんの大切な人?」
「え?!なんでですか?!」
「壱人くんがあの子を見る目、大切な物を
無くさないように見てる感じがして」
「まぁ…そうです。
あの子の事好きなんですよね。」
おばさんはあらまぁと少し驚いてたけど
頑張ってねと応援してくれた。
「これ、あの子に持って行ってあげなさい」
カップに入ったカフェオレを持って
外へ行く。
「樹くん。」
「わっ!びっくりした!」
「ごめんごめん。これおばさんが持って
行けって。おじさんは?」
「おばさんに呼ばれたって…」
「そうか。っていうか上手いな。」
「そうかなぁ…でもパッとしなくて…
あ、そうだ瀬良さんモデルになってください。」
俺は指示された通り川沿いに腰掛け、
樹くんが書き終わるのを待った。
15分ほどで完成したのか出来たと言いしまおうとする。
「見せて?」
「えっ?ダメ!」
「いやいや見せてよ。俺モデルなんだぞ」
「モデルは見ないでしょ普通!」
「その普通ってなんだよ!
見せろー!」
必死で絵を隠そうとする樹くんを
後ろから抱きしめるようにして絵を
広げた。
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