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4 蓮 side
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半年前くらいに 土砂降りの雨の中 傘をさしながら店の前を ウロウロしてる
ちょっとタイプな子が居たから 愉しませてくれるかな なんて期待しながら 声を掛けたんだ
「 ねぇ‥‥もしかして、迷子 ? 」
「 うわ っ !ビックリした‥‥!
えっ!それ 痛く無いんですか ?!すごい‥‥ 」
彼は僕の顔のピアスをジロジロ見ながら驚いたように目を見開き大きな声を出すから 煩くて 僕は少しだけ顔を顰める
人に好奇心や気持ち悪がられたり 知らない生き物を見てるかのようにジロジロ見られるのは慣れてるから別に良いんだけど この子もそうなんだ っと 話しかけなければよかったなんて 珍しく少しだけガッカリして少し素っ気なく
「 で、迷子なの ? 」 と無表情で彼にたずねる
なのに彼は 質問に答えず 目を輝かせながら
「天使みたいだ」って 僕に言ったんだ
どちらかと言えば悪魔でしょ なんて心で思いながらも僕は彼のこの言葉を二度と忘れないんだと思う
きっとこの時には彼のことを好きになってた
僕は 雨が止むまでと 彼を家に連れ込む
暖かいコーヒーを飲みながら 彼の 話を聞く
名前は理久って言うらしい 、一人っ子で あの駅の近くの大学に通ってて 彼女は居ない 来年に長期留学したいからほとんど毎日バイトに行ってる 今日は近道しようとしたら道に迷ったらしい
僕は男でも女でも
来るもの拒まず去るもの追わずで誰にも興味を持てなかったのに
出会ったばかりの少年に自分でも信じられないくらい興味を示していた
嬉しそうに話す彼に愛しいという感情が芽生え 彼の頬にそっと手を添える
「 ‥‥ん ?どうしたの ?蓮さん 」
彼は嫌がる様子もなく不思議そうに僕を見つめる
愛しくて甘やかしたいという感情なんて初めてで 僕は彼を見つめ返し そっと顔を近付け そっと相手の唇に口付ける
「 ん っ ‥‥れ、んさん !? ッ‥! ッ‥! 」
彼がビックリしながら 軽く僕の体を押し返し抵抗する
それすら愛おしくて 、舌は入れず 何度も触れるだけのキスを繰り返す
「 ちょ、っ‥まって ‥! 」
理久が少し目に涙を溜めながら 僕の背中をトントンと何度も叩くから 僕は仕方なく唇を離した
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