アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
11
-
刻々と僕らのタイムリミットは迫っていた。
君が自分を取り戻すと同時に、僕の出番は
初めから僕が存在していなかったかのように
ゆっくりと無くなっていく。
嬉しいことなのに、僕の心の中は虚無感に支配される。
僕は、君に恋をしているのかもしれない。
初めて君の代わりになって
君の代わりに笑おうと心に決めたあの日から…
______________________
晴翔君、僕はそろそろ深い眠りにつかなくてはいけないみたいです。
君を守ろうと決めたあの日から、もう7年が過ぎました。
日に日に笑顔を取り戻す君に、喜びを感じるとともに
僕の出番がもう訪れることがありませんように…そう願うばかりです。
今年も寒い冬がやってきます。
君の隣には、すべてを受け止め支えてくれる素敵な彼氏がいます。
いつか僕の存在に気付いて欲しかった。
でも、気付いてもらえなかった。
あ、君を責めているわけじゃないよ?笑
これが君を支えるために生み出された僕の運命なんだから。
______________________
パソコンを閉じる音が真っ暗な君の部屋に響く。
君が、僕のこの小説に気付く日は来るのだろうか。
気付かないとしても、
君がずっと笑顔でいれることを願って
ゆう。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
11 / 12