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彼の中には、二つの人格が存在する
主人格である、“桜庭晴翔”
同性愛者で、根暗
自分を卑下し、ほぼ引きこもり状態
彼氏は一人居たが、遊びだと発覚したため、行為は未遂に終わる
が、親友にそのことを話すと襲われ、抵抗するも
刃物を突きつけられ、すべてを奪われた
その日、この少年は自殺を試みる
心なんて消えろ
自分なんて死んでしまえ
そう心に問いかけながら…
そして、もう一人の人格が生まれた
名前は、“ゆう”
明るくポジティブでマイペース
狭く深くをモットーにしているが、なぜか周りが手を差し伸べずにはいられない
不思議なオーラを放つこの少年に、みんなが虜になる
そんな彼は、決めていることがあった。
“僕が君を守る”
君が辛いことに遭遇したら
僕が君の代わりにそれをする
君が死にたいと思ったら、僕がそれを止める
絶対に、君を死なせるもんか。
でも…
僕の存在に、君は気づかない
人格の掟
君が気づくまで、僕は君に話しかけられない
晴翔君
君は独りぼっちなんかじゃないよ
僕がいるよ
だから、僕に気づいて…
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