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目が覚めてから、俺は日付を見るのが日課になった
あの日から、嫌なことが一つも起きてなくて
就職すらしていなかった俺が、大手企業に就職していて
先輩から可愛がられ、同期から慕われ
何もかもが、信じられないくらいうまく進んでいた
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「桜庭くん、おはよ〜」
「おはようございます、先輩」
ふにゃっと微笑むと、頭を撫でられる
「は〜る〜とぉぉおっ」
後ろから抱きしめてきた同期の奴を、ベリベリ剥がし処理する
やったことのないような仕事なのに、体は覚えていて、サクサクこなしていく。
まるで、自分の中に誰かが住んでいるみたいに。
これはこれで、好都合だけど
俺は、気づかなかった
自分の変化に
俺の中の、もう一人の人格に
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