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─見返り─
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――どれくらい時間が過ぎたのだろう。気が付いたら、ベッドの上に仰向けで寝かされていた。そして、視界にまた見慣れた天井が飛び込んできた。酷い頭痛で、頭が痛い。酒の酔いがかなり回ったらしい。ついでに途中の記憶まで吹っ飛んでいる。
さっき何があったのかさえも一瞬忘れていた。ついでになんだか気分も悪いし、吐きそうだった。仰向けになりながら暫く天井を見上げていると、突然思い出して酔いが一気に覚めた。そして慌てたままベッドから起き上がると自分の身の回りを確認した。
「っ……そうだ!」
ベッドから起き上がり、自分の体を触って確認したがとくに何もされてなかった。変態野郎のことだから人が寝ている隙に何かしたんじゃないかと疑ったが、何もされていなかった事に安堵した。そして、一瞬だけホッとすると急に色々と思い出してきた。
「ぐっ……! ぐぇっ……!」
さっきのことを一気に思い出すと、強い吐き気に突如襲われた。アイツに口の中に出されたことを思い出した途端に吐かずにはいられなかった。
慌ててベッドから立ち上がると、直ぐ隣の部屋のバスルームに駆け込んだ。そして、洗面台の前で口に右手を突っ込んで吐き散らした。
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