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貴方の前だけ
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「ハァ。損な性格だな、お前。
テキトーに力抜いてないと
世の中キツイぞ?」
「だって……だっ……て」
泣くつもりなんかないのに
どうしても兄の前だと
こんな風になってしまう。
「何でそう泣くかな……泣き虫め。
まさか学校でも泣いてるんじゃ
ないだろうな?」
「いえ……泣きま……せん。
うッ……ひっく」
「ホントかよ……」
全然信用してない口ぶりで言われたけど
学校は疎か人前で泣くなんて事は
本当に絶対に無い。
ただ―――
最近よく泣いている自覚だけは
確かにある。
それは特定の人物の前だけ。
「は……い」
兄の前だと気が緩んでいるのだと。
これは俺の兄に対しての一種の甘え
なんだと気が付いたのは
いつの頃からだったろうか?
~~~~~~~~~
展開が辛いのでガンガン
いっぺんに更新していますが
そのうち更新Pは調整します。
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