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変わった子
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「四堂覚士君、
みんな仲良くしてあげてね」
次の日紹介されたその子は
栗色の髪をした色の白い男子だった。
ペコリと下げた頭を上げた途端、
女子が“きゃー可愛い”とか言って
言っているのが聞こえてくる。
席は急遽用意された俺の隣の空席。
転校生が着席したのを確認した
先生の目が“お願いね”って
言ってるのが分かった。
最初は皆いきなり変な時期に
やってきた謎の転校生に興味津々。
でも何かその子には気安く
近づけない妙なオーラがあって
皆遠巻きに様子見してる感じだった。
俺も出来ればそうしたいトコだけど、
担任の先生から直々に学級委員長だから
面倒見て上げてと言われれば
それに従うしか無いというもの。
変わってる。
そう思ったのは初日から。
構内案内や教科書、時間割とか
説明の度に目をキラキラさせて。
「へ~ぇ。へぇ~~っ」
とかイチイチ反応するのを見て、
この子変だな、とか思っていた。
「四堂君、前の学校も
似たようなモンでしょ?
何かそんなに違うとこあった?」
何に対しても驚くような言動を
見せる彼にいい加減こっちも不審を
抱き始める。
「え?いや、そうだね。
全然!全然違わないよ、うん。
ただちょっと面白かっただけで」
――やっぱ変だ。
~~~~~~~~~
やっと登場してきました。
ここから【リトルボーイ】と
リンクが始まっていきます。
スピンオフならではの
本編の裏側も楽しんで
頂けたら幸いです。
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