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距離
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あのピヨピヨっていうヒナ??
まさか自分がヒナとかに例えられる
とは思わなくて固まったまま
四堂君を見るとニッコリ笑い返された。
「うん。羽化したばかりの雛鳥ね」
ダメ押しの一言。
や、やっぱりそういう意味なんだ。
「変……なのかな?俺」
「悪いわけじゃない。
君、その人の話ししてる時
すっごい嬉しそうだし」
「え?そうなんだ……」
一体どんな顔して俺は話してるんだろう。
四堂君から言われる一言一言が
メチャクチャ恥ずかしくて
顔から火が出る程熱くなった。
あ……モチロンここら辺は端折って
適当に誤魔化して兄さんには
さっき話した。
だって兄さんの事ばかり
話すねって言われたとか
本人を目の前にしてとても言える
訳が無いから。
一応、訂正を入れるならこの部分位だけ。
それから……
「石川君」
それまで笑っていた四堂君が
今度は凄く真顔になって、
「とはいえ、固執し過ぎだね。
少し距離取れない?
そしたらもっと周りが見えてくるよ」
「距離?兄さんと?」
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