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友人の悩み
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この間までは掃除当番が珍しいと
他人に聞こえない程度の鼻歌まじりで
ほうきを持って掃いていた人物とは思えない。
「あの~四堂君この前から
変だけど、どうかしたの?」
「何もないよ」
案の定、そう答えると思った。
「人に言い難い事は分かるけど
これでも心配してるんだよ。
俺じゃ役不足だろうけど。
聞けるよ?その……友達として」
いま幾分“友達”って部分が
上擦った声になってしまったかも。
四堂君は驚いた顔で俺を見て
暫く考え込むような仕草の後、
ようやく口を開いた。
「一つ質問しても良い?」
「え?何?」
まさか友達って俺の事?って言われたら
どうしようと内心バクバク。
「今さ、日本で変な遊び流行ってる?」
否定されなくって一安心した後
素朴な疑問が湧く。
「変て?」
「あーなんていうか……うーん」
ツッコミ方が悪かったのか
四堂君は再び言い倦ねてしまう。
この間が更に好奇心を
掻き立たされる結果となった。
だって他の子ならいざ知らず、
普段大人みたいに何事にも余裕に
振舞うその彼が困惑した顔を見せる
時点で興味を持つなという方が
到底無理というもの。
「ゴメン!もう絶対聞きたい。
変な遊びって何????」
身を乗り出して詰め寄ると
やっと全貌を話してくれた。
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