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蠢く影
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俺はノロノロと布団から起き上って
電気も点けず自分の部屋から出る。
隣のドアの窪みに手をかけると
声に加え微かにベットの軋む音。
「兄さん……?起きてるんですか?」
それでも極力小さな声で
言ったのはもしも兄さんが寝ていたら
と思うからだった。
窪みに手をかけた引き戸は音もなく開いて――
「!!!!!」
隙間から見て俺は一気に目が覚め固まった。
この年にもなると流石にその手の事は
見聞きするし、知識だってそれなりに
持っている。
暗い部屋といっても既に夜目に慣れた
状態と冴えた状況からそこで
何が行われているかなど一目瞭然だった。
「……ん、ぁあ……」
キュキキッとパイプベット特有の音がまた。
「アア……いし……クンっ」
兄が女の人と……
兄さんが、
兄さんが――
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