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弟、祐介の話
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どうも佳祐です
お兄ちゃん大好き佳祐です
その次に好きなのが弟の祐介こと祐ちゃん
今日はその祐ちゃんが主人公
では祐介にバトンタッチ
どもどもどーも!
弟祐介でっす!
兄ちゃんとは全く正反対の祐介でーす
勉強もできるし、明るいし、クラスのムードメーカーみたいな存在の祐介です
なんで俺にバトンがまわってきたのだろう
兄ちゃん何がしたいんだ
俺話すことないよ
あ!俺、オメガ!ってのは嘘!
アルファでーーす
親はベータ、兄はオメガ、俺はアルファ
家族みんなで違うなんて珍しい
どうしてこうなったんだ
まあ、家の中で発情期こなくてよかったわ
多分襲ってたから
冗談じゃないよ?
俺、昔から兄ちゃん大好きだから
兄ちゃんに近づくものはみんな排除してきた
でも高校行っちゃうし、寮生活だし……
俺死にそう
兄ちゃんのいない家なんていらない
親は兄ちゃんラブだった
俺のことなんて知らない
いないようなもんだ
親としてこの扱いはよくないと思う
過去の話をしよう
母『あらケイちゃんおかえり』
佳『ただいま。祐ちゃんもいるんだけど』
母『あらいたの。ケイちゃんで見えなかったわ。チビ』
佳『ふざけんな。俺の方が小さいだろうが』
祐『いいよ』
佳『でも』
祐『いいの!』
兄ちゃんは俺をいないもの扱いする親を嫌っていた
親のせいであんな性格になったと言っても過言ではない
俺が兄ちゃん大好きなのと一緒で、兄ちゃんも俺が大好きだったから
母『ケイちゃん今日はケイちゃんの好きなものばかりよ』
佳『は?なんで』
母『私がケイちゃん好きだからよ?』
佳『意味わかんねえ。俺別に揚げ物好きじゃないから』
母『昔はあんなに好きだったじゃない』
佳『いつの話だよ。今日はハンバーグの気分だから』
母『はんばーぐ…それあいつが好きなものじゃない』
佳『なあ、あいつって誰だよ。名前あんだろ。てめぇらがつけた名前』
母『はぁ。ケイちゃんかわいい』
佳『チッ』
兄ちゃんはいつも俺の好きなものを提案する
親はイヤがるが兄ちゃんが食べたいと言ったものは絶対につくる
兄ちゃんの分だけ
だから兄ちゃんはいつも米しか食わない
そりゃ栄養偏るわな
ちゃんと食べてる俺もきちんと成長してないけどな
(佳祐146cm、祐介150cm)
それに親は兄ちゃんがいくら暴言を吐こうと『かわいい』『反抗期かしら』なんて言ってる
何をしても許される兄ちゃん
何をしても相手にされない俺
中学……俺が飯もまともに食わせてもらえてなかったころのこと
祐『母さん。腹減った』
母『は?知らないわ』
祐『3日も食べてない』
母『知らないわよ。自分でどうにかすれば?食材はあるわよ』
祐『届かないから』
母『…はっチビ』
祐『チッ……しね』
母『あんた今、舌打ちした上に死ねって言ったわね。あんたが死になさいよ』
そう言って殴られ蹴られた
体中ボロボロ
このとき兄ちゃんはどうしてたかって?
部活の合宿で1週間どっかにいってた
俺が舌打ち&しねって言ってから毎日蹴られた。殴られた。
風呂に入ってれば、親がきて湯船に顔を沈めてきた
このときは本当に死ぬかと思った
ちょうど兄ちゃんが帰ってくる日だったから、兄ちゃんに助けられたけど
父さんは何してるのか?
知らねえ。キャバクラでも行ってんじゃねえの
帰ってくるなり、母に『今日も美しい。可愛いよ』なんてほざいてるけど、毎日香水臭い。きっつい匂い
俺の事は……見て見ぬふり
可哀想だなっていう目で見てくるけど、何もしてこない
ひどい父だ
でも父さんの方がマシだった
ほら飯、といって俺の嫌いなものを渡してくるが、飯をくれない母より全然優しいと思う
なぜこんなにも扱いが違うのかは謎
兄ちゃんに聞いてみても『知らない』という
昔は…小学校高学年くらいまでは愛されてたと思う
兄ちゃんが中学通い出してから、おかしくなった
なんでなんだろ
本当にわからない
直接親に聞くか……
しばらく口聞いてないや
しばらくっつっても兄ちゃんが寮に通い出してからだから…まあいいや
あー話しかけたくねえ
極力話さないようにしてたからな
飯なんかはほぼコンビニ
お金?兄ちゃんがくれる
兄ちゃんは銀行に毎月15万くらい振込みされてるらしい
まあ考えなくとも母さんだろう
学生にはこんなにいらないよね普通
とりあえずなぜこうなったのか聞こう……
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