アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
ナギと佳祐と祐介
-
今までのことわかったところで……
佳「ねぇ、そろそろお兄ちゃん……ナギ先輩呼んでもいい?」
祐「お兄ちゃんでいいよ。伝わるから」
佳「そう」
祐「早く呼んであげな」
佳「うん。ちょっとお兄ちゃんのとこ行ってくる」
祐「はいはい。行ってらっしゃい」
ピンポーン
佳「あ、俺。佳祐だけど…」
凪「入っていいよ。開いてるから」
佳「わかった……おじゃまします」
何気初めて入る
凪「やぁ、いらっしゃい」
佳「あ、うん。」
凪「どうしたの?祐ちゃんと何かあった?」
なんでわかるんだろう
佳「うん。ちょっと」
凪「僕でよければ聞くよ?」
佳「ん〜。言ってもいいことなのかな」
凪「僕は他言しないよ。口は堅い方だから」
佳「うん
あのね、俺たちが本当の兄弟じゃないことも今までのことも全部話してきたの。祐ちゃんは両親はともかく、俺を嫌うことはないって言ってくれたんだけど……」
凪「心配?」
佳「あいつはあんまり心を開かないから……
本当はどう思ってるのか…怖い」
凪「でもさ、血が繋がっていようがいまいが今までのことがなかったことになる訳では無いでしょ?」
______だったら大丈夫だよ
と言ってくれた。
確かにそうだけど、怖いもんは怖いんだよ
今日も泊まるって言ってるし……嫌われたら俺死ぬよ。祐ちゃん大好きだもん……
佳「あ、祐ちゃん部屋で待ってるんだった」
凪「それは大変だ。戻らなきゃね」
佳「お兄ちゃん呼んでくるって言ったから、お兄ちゃんも来るんだよ!!」
凪「うーん。でも僕、お腹すいちゃった♪」
佳「俺が作るから、俺の部屋きて!」
凪「やったね♪」
なんだかお兄ちゃんが機嫌いい
こんなキャラだったっけ…まあいいか
佳「ごめん祐ちゃんおまたせ」
祐「もう!帰ってこないかと思ったー」
佳「そんなわけないじゃん」
祐「まあね」
凪「お邪魔します
……?なんかいい匂いする」
祐「あ、気づいた?
お腹すいたから作っちゃった……食べる?」
凪「……」
あ、ふてくされてる
お兄ちゃんも可愛いところがあった笑
佳「俺のはまた今度ね」
祐「なんのはなし?」
佳「さっきまでお腹すいたから来ないとか言ってたんだよ〜
だから、俺が作るから来てって言ったんだ〜」
祐「ありゃ。兄ちゃんごめん! あとナギ兄ちゃんも!」
凪「いやいいんだ。僕も大人気ない……」
佳「食べよっか」
祐ちゃんの手料理初めて食べる
っていうか、料理できたんだなー
凪「料理はよくするの?
ケイちゃんが気にしてるよ笑」
佳「えっ?!」
前も思ったけどなんでわかるんだろう
今度聞いてみよ
祐「んとね、親が飯くれないから。自分で作ってた頃もあった。最近はコンビニ弁当ばっかりだったけど」
佳「でも、食材とか届かなくない?」
祐「自分で買ってた。兄ちゃんからのお小遣いで」
佳「あー。何に使ってるのかと思ったけど、そんなことに使ってたんだね」
祐「まあね。ま、兄ちゃんの部屋は全部低い位置にあるから、楽々だったけどな!笑笑」
佳「そういうこと言う」
祐「ごめんごめん」
凪「何これ…美味しい…………」
祐「ただの冷奴じゃんそれww
こっちの生姜焼きとか食べて言ってよ笑」
凪「ひややっこ?なにそれ
僕さ、高級なものしか食べさせてもらえなかったんだ
シェフが作ったものだけ……だから親のとか食べたことないんだよ」
祐「えっ!そうなの?」
凪「うん。しかもその料理僕には口に合わなかったんだよねー
だから……ね。嬉しいんだよ。家庭の味っていうの?そういうのが」
佳「だから作るって言った時あんなに嬉しそうだったんだ」
凪「まあね」
祐「冷奴っていうのは、冷たいお豆腐のことだよ〜
生姜焼きってのは、お肉なの笑笑
あとは普通にお味噌汁だよ」
凪「へぇ〜お豆腐美味しい。僕これ好きかも」
佳「お豆腐美味しいよね!俺も祐ちゃんも大好物なの!」
祐「冷奴好きなら、湯豆腐も好きかもね。俺たちと同じで」
凪「ゆどうふ…?冷奴が冷たいなら、ゆどうふは温かいのかな」
佳「そう。お湯の豆腐と書いて湯豆腐」
凪「湯豆腐か……食べてみたいな」
佳「今度やろうか」
凪「ぜひ食べたいね」
祐「あのさ、気になってたんだけど…
兄ちゃんとナギ兄ちゃんって付き合ってるの?」
佳「へっ?!」
凪「別によくない?付き合ってるよ」
佳「うぇ?!お兄ちゃん!?」
祐「あ、だよね〜。なんかわかってた。
だってなんか、距離が近いもん」
佳「/////」
祐「兄ちゃん照れすぎ」
佳「だ、だって……はぁ…恥ずかしい、じゃんよ…」
祐「ん?兄ちゃんなんか、変?」
佳「ひゃっ!」
なにこれなにこれなにこれ!!
なんか体が熱い…なにこれ
怖いんだけど……なんなの
熱でも出たかな……
凪「…………発情期、きたのかな」
祐「え、発情期??ってさ、1週間発情しかできないやつでしょ?
なんで今?」
凪「僕と交際始めてから約1週間たったからだね
そろそろだとは思ってたけど、まさか今とは……」
祐「どうしよう。俺、家に帰りたくないんだけど……
兄ちゃんとこ泊まる予定だったんだけど…帰った方がいいよね」
凪「僕の部屋でいいなら貸すよ」
祐「ナギ兄ちゃんに悪いもん」
凪「じゃあケイちゃんを僕の部屋に連れていく
……手伝って。それで祐ちゃんはここに泊まりな。鍵はここね」
祐「わ、わかった。運ぶ」
凪「あんまり刺激しないであげてね」
祐「う、うん」
なんか頭がボヤボヤする
視界が狭い、暗い
俺も小さいけど、お兄ちゃんと祐ちゃんも普通より小さいんだから無理しちゃだめだよ
って言いたいのに喋れない
口を開けば自分のとは思えない声が出る
だから、口開けない
お兄ちゃんの部屋に連れてこられた
視界の片隅に心配そうな顔してる祐ちゃんが映った
心配かけて、ごめんね
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
21 / 25