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最初は緊張していた僕だけど、少しずつ気持ちが楽になってきていて…学校では滅多にくっ付けないから、今がチャンスと肩に頭を乗せてみる。
「ん、どうした?眠い?」
「んー、くっ付きたかったのですよ。」
「さようですか。」
あんまし柔らかくはないけど、大好きな木下くんの温もりと匂いに思わず頬を擦り寄せてしまった。
「…足立。」
「ん?なに木下くん。」
そうして暫くふわふわと微睡んでいると、静かに呼ばれて顔を上げる。ちょっと痛かったかな…なんて考えていたものの、思っていたよりも近くに顔があって…
どさっ
いつの間にか木下くんを見上げている僕。あ、あれ…押し倒されてる…!?え、ま、まさか…えっ!
「き、きのしたく…っ!」
「無防備すぎる足立が悪い」
ちょっと楽しそうに口元を歪めている彼にきゅんとした瞬間、柔らかい何かと冷たい眼鏡が唇と鼻先に触れた。いつもしている触れ合わせるだけのやつではなく、啄む様な少し大人のキス。最初はされるがままだったけど、僕も彼に応えたくて必死に真似をする。時々聞こえるちゅっという音に思考回路は大混乱で、思わず覆い被さる彼の服を握りしめた。
「んっ…む…は、きの、した…く…っ」
「…足立、口…開けて…」
苦しさと恥ずかしさで真っ赤になっている僕に、僅かに唇を離して木下くんが囁く。普段は少し冷たく聞こえる声が、熱くて甘くて堪らなくなった僕が請われるままに唇を少し開けると…
「ふぁ…んぅ…っ!」
ぬるりと暖かい何か…木下くんの舌が入り込んでくる。そのままゆっくり、でも探る様に口内を動く舌にビリビリと身体が痺れ、上顎、歯列、舌の表面に触れられると勝手に腰が跳ねてしまう。
あまりの気持ち良さに何も考えられなくて、ただただ夢中で彼の舌にされるがまま。いつの間にか自ずと背中に腕を回し、もっともっとと強く抱き締める。そうすれば応えるように頭を掻き撫でられ、それにさえも過敏になっている身体は反応してしまった。
「はぁ…ふ…んぅ、ゃ…くるし…っ、」
「っは…ん、ごめん…がっつきすぎた…大丈夫…?」
ずっとずっとキスしていたかったけど、流石に息が続かなくて木下くんの後ろ髪を引っ張る。そうすればゆっくりと唇が離れ、僕の未練を表すような銀糸が互いを繋いだ。
「へ…き、だよ。ぼくも、きもちくて…っ」
「…必死な足立が可愛くてつい…でも気持ち良かったなら、よかった…」
優しく目を細めて僕を見下ろす木下くん。でもその優しい目の、ずっと奥に強くて熱い色を見つけてしまったら、もう…
「き、のした…くん…っ。」
「…うん…足立を、ちょうだい?全部…オレのにしたい…」
「うん、っ…僕…も、木下くんが、欲しい…です…っ!」
互いの言葉を聞いた瞬間、僕等は求めるままに唇を合わせ夢中で貪った……
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