アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
⑥
-
▼
幸せそうな顔をして眠る、同い年とは思えない程幼いみつるを眺める。最初はただの暇潰しにと、告白してきたみつると付き合い始めた。本気になんてなるわけないと思っていたのに、どんな無茶を言っても、酷い事をしても、ただ直向きにオレを思うみつる。周りに何と言われようと、オレから離れようとしなかった。
「…お前は、オレより自分の方が好きは大きいとか思ってるんだろうね。」
いつだったか、『木下くんより僕の方が好き歴長いんだから、僕の方が好き!』と笑っていた事があった。あの時は言えなかったけど、今なら言える。みつるの全部を貰ったから、今度はオレが全部あげる。
「んぅ、りく…?」
「…みつる。お前は前に、自分の方が好きだって言ってたけど…絶対オレの方が重い好きだよ。お前みたいに綺麗なだけじゃない、黒くて醜い感情も、オレにはあるんだから。」
「う…ん…?」
「だいすきだよ、みつる。」
「僕も、だいすき…りく…もうりくは、僕のだから…誰にもあげない、からね…」
「うん…。おやすみ、また明日…」
「おやすみ、また明日…」
お前の『ハジメテ』を貰ったから、オレは『ハジメテのコイ』を、お前に…。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
6 / 7