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2ー15
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コレを役に立てるなら損は無いと思う。
大昔も一度だけ、一度だけよ…。
カルマに則って行われたのは。
それが天神界と魔界に存在するなんて誰も思いはしない。
秩序が乱れれば共鳴してしまうのね…。
――…“クラエティア”。
「本来なら私が担う物だと承知しているけれど…。生憎、これ以上は深入り出来ないわ…」
そう、リオの問題だとしても私が手出し出来る範囲じゃないの。
どんな理由があるにせよ、関与してはいけない条件が自分には存在する。残念ながら自らの手でクラエル叔父様を殺せないのは酷く悔やむ。
「有り難く、拝借します…」
彼は私を抱き寄せ、頭に軽く接吻を落とす。
「最初は驚きでした。ゼウダーがまさか…麗しの大天使 ウリエルに興味を抱き…次第に恋心へと変わっていったのが…」
ウリエルの憂いた表情を目にした時点で私は別の事を考えた。
『ー…最後の希望。運命の輪』
ゼウダーとウリエルの前に運命の輪が現れたら奇跡だわと。
二人なら真実の愛を貫き通せるじゃないかって、微かな希望を抱いた。
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