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2ー17
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ウリエルの表情を見て、初めて…。
鳴呼…。
両想いかと納得した。
私としては喜ばしい事だった。彼が一人の者を想う時の表情が新鮮で。
大天使という立場ながらも必死に恋愛をしているんだと思った…。
「でも、独占欲が異常なのは…」
少し困った表情をするアルザリ。
ゼウダーの独占欲が異常だとしたら、クラエル叔父様の独占欲は無限な感じがする。
「相当な入れ込みって事?」
「まぁ、当初は私もそう思っていたんですが。ウリエルが鈍感過ぎるのも多少問題ある事に気付きましたよ。ゼウダーにとっては、一つ一つ見せる表情を周りに向けて欲しくないみたいで…」
「…」
「その場の空気が居たたまれない感じです…」
言われてみれば解る気がする。恋愛に疎いだけじゃなく、周囲が向ける好意には鈍感。
周囲の視線を“怨み”だと思っている事態、たまにウリエルは天然じゃないかと思うのが屡々あったわね。その分、ラファエルに好意を寄せてくる者の事は直ぐに察知する。
単なるブラコンだと敢えて触れなかったけど、自分に好意を寄せている者に関しては鈍感なのよね。
少し、ゼウダーが哀れになってきたわ。
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