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2ー19
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『恐い。恐い恐い恐い恐い…死ぬのは嫌だっ…』
既に壊れてた父が恐怖を抱き始めたきっかけとも言える“死”。
死を恐れ、死を嫌い、生きる事だけしか考えていなかった父が…どんな行動を取ったかといえば周りの神々の力を吸収する事だった。そうだ、今の俺みたいに力だけを吸収し続けた。
似たくない…。
似ていてたまるものか。
心の中で叫んでいても思考は同じ回路なんだろう。
神が神を越えたい時こそ、最悪な結末を望んでしまうもの。俺が全てを壊していくのも見えていた結果かも知れない。
ただただ…。
彼女の心を身体を力を。
――…手に入れたい 。
それこそが崩壊の道だと知らずに…。
鳴呼、俺も“死”を恐れているさ。
今は大丈夫でも何時かは壊れてしまう自分という化け物に…。
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