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微睡みの泡沫
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【サキエルside】
何時までも沈んでいてはいけない気がした。ウリエルが、そう言っている気がして僕は頭を横に振る。
悩んでいる時間が勿体無い…。
「…もし、お嬢様が天神界に居たら…どう言っただろう」
――…ミカエル?
「色々考えてみたんだ。私達が止められないウリエルでも、お嬢様の言う事は聞いていたんじゃないかって…」
「姫が天神界に居たら…多分…『貴方が犠牲になる必要はありません。それでも馬鹿な考えをしているなら…監禁してやりましょうか』って言うでしょうね…」
「ははっ、サリエルが言う通りかもな。姫は何だかんだで…厳しいし…」
鳴呼…。
姫なら一気に蹴落としているだろう。
姫なら…。
ウリエルの止め方も知っている。
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