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4ー9
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何時までも傷心は残ったままになる。
私自身も十分に経験している。
「嘗ての時空の神は…こう説いた。『良いじゃないか、元を辿れば一本に繋がる。想い馳せる事なく…灼き付ければよい』と。そして…嘗ての創造神は…説いた。『自分で創って気付く物がある。周りから学び、教えてもらうんだ』…」
「時空の神は兎も角、創造神の意味は何を表しているのでしょうか…」
「…創って気付く、か。國を一から創れば見えてくる世界もあるのだろう」
見えてくる世界ね。
例えば、秩序が乱れ…崩壊の道を進んでいる國も創造された世界。
澱み、穢れ、醜悪の根源そのものが渦巻いている。神々が自ら選んだ最期の舞台。
なんて…。
愚かなんでしょうね。
「馬鹿馬鹿しい…」
「ま、馬鹿馬鹿しいな。何千年と掛けて創り上げてきた世界を神々自身から崩壊していくのだから。反吐が出そうになる。創り、築き上げてきた世界はそんなに薄っぺらいのかって問いただしたくなるよ…」
招いてしまった事を悔やみながら死んでいく瞬間って、どんな気持ちなんでしょうね。
軋轢な関係を作り上げていく神王に命乞いをする感じでしょうか。
だとしたら…。
馬鹿を通り越す。
神々の真相など私達、魔族には理解し難い。
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