アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
4ー17
-
魔界大侯爵を悩ますくらいだ。
随分と馬鹿な行動をしたものだと称賛してやりたい。
こんな形で親子対面を果たす結果になるとウリエルは解っていた。天神界全土と魔界全土を巻き込んだ壮絶な闘い。
生きて還れるとは誰しも思いはしないだろう。
ただ、護りたい者が存在するから皆闘う。
その他に理由は無い…。
「メオだけですよ、ウリエルを『馬鹿』と言えるのは…」
「ふんっ、間違ってはいないから致し方無い。ウリエルは馬鹿だ。大馬鹿者だ!」
「はぁぁ…」
そこを威張って言われても困るというもの。アルザリは頭痛を覚えた。
「我が息子も大概馬鹿だがな。流石、従兄弟なだけあって性質まで似ている。啼く者が居ると知りながら…相談無しで決意してしまうところとか…似た者同士」
今の科白をもし、ウリエルが聞いていたら眉間に皺を寄せているだろう。
アルザリは頭を横に振った。一瞬だけ不機嫌丸出しな顔が描かれたからだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
78 / 229