アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
4ー23
-
「懐かしいですね…」
指が一つ一つの文字を辿る。
古代語は難解な文章が多く、あまりお目には掛かれない。解読する者も少ないくらいだ。
知識が豊富なアルザリやアルゼスでも時間が掛かる程…。
「“我は、七大天使が一人…ウリエルの血を引く者。汝に秘められし…文字を見せたまえ…”」
淡く白い光を放つと、ガチャリと開かれる音がした。
呪いから解かれた書物は文章を露にする。
「…確かに、私だと時間が掛かりそうな文章ですね」
興味津々のアルザリは目を大きく開いた。
「あっ、ふふふっ…」
「ハヅキ?」
「ご免なさい。つい、神々のカルマを見つけたもので…」
やっぱり、ウリエルは神々のカルマを叩き込んでいたか。
憶測だったが確信に変わった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
84 / 229